うつ病の接し方

うつ病の接し方 うつ病は本人よりも、周りの人間の方が気づきやすい事があります。
うつ病になりやすい性格の人は、自分が苦しくなったり、体調に変化があっても、周りに迷惑をかけたくないという思いから、自分からは言わないケースが多いからです。
うつ病の早期発見には周りの人の対処も必要なのです。
抑うつ状態のときは、口数が少なくなる、イライラしている、仕事の効率が落ちた、弱気な言動が増えたなどの変化があります。
そのような人がいたらうつ病も視野に入れた接し方を心がけてください。
それが最初のSOSかもしれません。

まず、うつ病の方と接する時は、うつ病の正しい知識が必要です。
うつ病の初期段階は、一般的に「怠けている」「自分勝手」などと映ってしまいます。
実際にはうつ病なのか、根っからの性格なのかは判断が難しいものです。
話し合い、相手の状態をしっかり把握することが必要です。
また、うつ病の正しい知識がなければ、状態からの推測は難しくなります。
うつ病は、自分ではコントロールできないところで脳のバランスを崩し、感情もバランスを崩している状態です。
それにより、ネガティブな思考をしたり、虚勢を張ったり、妄想的になる事があります。
そのような時は、察してあげる心が必要になります。

また、うつ病の方は、本当は孤独感に襲われているのに、人とのかかわりを拒絶してしまう場合があります。
うつ病の方に接する時は、客観的に相手の話を聞き、受け入れるということが必要です。
ここで大切なのは、感情移入をしないということです。
大切な人になればなるほど、悩みを聞いているうちに、自分もその感情を再体験してしまいます。
そこは、冷静に客観的な視点で話を聞くようにしましょう。

うつ病の方には、励ましはかえってプレッシャーになる場合があります。
「頑張って」っと言っても、本人は「頑張りたくても頑張れない」「頑張っても報われない」という状況になっていると、頑張ること自体がストレスになってしまいます。
焦らなくてもいいということを、状況を踏まえて説明する事が良いでしょう。
また、決め付けや命令的なアドバイスも本人を傷つける事になることがあるので注意が必要です。

最後に、うつ病の方で最悪のケースは、自殺です。
重度のうつ症状の場合は、自殺をする元気もないことが多いですが、うつ病の治りかけや、初期の抑うつ状態の時は、死にたいという気持ちが何よりも先行してしまい、実際に行動に移してしまいます。
自殺を図ろうとする人には前兆があることがほとんどです。
いつもはしない自虐的な行為に及んだり、身の回りの整理を始めたり、実際に死にたいと話すことがあります。
その時は、自殺の話題を避けず、また否定的にならないような接し方が必要です。
自殺をする必要が無いことを順立てて話すことが必要です。

うつ病の方との接し方は、その人の話を受け止め、感情に対し理論的な解決策を一緒に考える事が大切です。


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