うつ病には自尊心の回復が必要です

うつ病には自尊心の回復が必要です うつ病になりやすい方の傾向で、自尊心の低い方が多く見られます。
自尊心とは、自己に対して一般化された肯定的な考えや思想です。
簡単に言うと、マイナスな事があったとき「自分はダメ」「自分は人間失格だ」などという否定的な考えではなく「失敗を認め次に生かす」という自分に対して肯定的な考え方をすることが自尊心です。
ここでいう肯定的というのは、自己の正当化ではありません。
自尊心というと、プライドや過剰な自信という解釈をされる事もありますが、別の意味を持っています。

自分を尊ぶ心と書くように、「自分の存在を価値あるものと定義すること」が自尊心ともいえます。
これは、うつ病の患者で初期段階に弱まっていくもので、自己否定が強くなっていくと自分の存在の価値を見失ってしまいます。
これは、自信を喪失しネガティブな考えが、脳内伝達物質の異常をきたし、正常な判断が出来なくなる事も原因です。
脳の働きが下がると、更に悪循環になり自己喪失感、記憶障害などにも発展します。
うつ病の発症前には自尊心の低下があり、元々自尊心が低い方はうつ病になりやすいといえるでしょう。

では、自尊心を回復、又は高めるためにはどのようにすればいいでしょうか。
うつ病の重度の場合、考える力が落ちていますので、精神療法による回復が難しい場合があります。
その時は投薬によって、脳内神経伝達物質の働きを回復させる必要が出てきます。
ある程度思考が働いていれば、精神療法が有効です。
自尊心の回復には、物事の捉え方を変えるだけでも効果があります。
自己否定感とは深く掘り下げていくと、他者の評価を信じているということになります。
そして、その他者の評価は往々にして正しくはありません。
患者の思い込みの可能性が高いのです。
その思い込みをまずは取り除くことが大切です。

そして、何より大切なのは、自分の評価を肯定するということです。
人よりできないことがあっても、その存在はそこにあっていいことだと知ることで、自分を否定する事は無くなっていきます。
たとえ、家族に迷惑をかけていても、何も役に立っていなくても、人が存在してはならない理由にはなりません。
迷惑を挽回するための行動をとったり、役に立つような力を蓄えたりする事で、それはその人がそこにいていいという理由になります。
マイナスを嘆くのではなく、未来のプラスに変えていくことが自尊心を回復し、ネガティブな思考に捉われない柔軟な考え方ができるようになります。

自尊心回復の第一歩
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